September 11, 2006

シャラポワがかわいいと思えた日(USオープン)4

シャラポワ練習中 プロテニス選手、マリア・シャラポワはロシアのシベリア出身。
身長183cm、体重59kg、両利き(基本右手)でバックハンドは両手。
パワーと長身を活かした高い打点からの強打、サービスを得意としている選手です。

 4歳からテニスを始め、6歳の時にナブラチロワにフロリダのニックボロテリー・テニスアカデミーを紹介され、その気になった父親は、翌年、娘と共にとたった600ドルをもって渡米します。
シャラポワは父親の期待に応えるように、どんどんその才能を開花させていき、やがて世界トップレベルへのプレーヤーへ成長しました。

 シャラポワと言えばその美貌に注目が集まりますが、この様なバックラウンドにあるシンデレラ・ストーリー(浪花節)もシャラポワ人気に一役買っていると言ってよいでしょう。
もちろん、その美貌も世界中の人々を魅了してやみませんが、実はロシアではごく普通の容姿だそうですw

 そんなシャラポワですが、2006年USオープンでは、準決勝で世界ランキング第1位のアメリー・モレスモを下し好調のままファイナルへ。
対するは、2003年の全米チャンピオンであるジュスティーヌ・エナン=アルデンヌ
グランドスラム決勝進出は2004年、ウインブルドン優勝以来2度目。

 コイントスに勝ったシャラポワはレシーブを選択。
遠藤愛さんの解説はあまり好きではありませんが、それによると、背中を痛めているエナンに少しでもサーブを打たせる作戦だそうですが…。
 
 序盤から両者互角の展開。
しかし、シャラポワの戦い方になぜか違和感を感じます。
彼女のフォアハンドはフォロースルーを頭上やや後方に振り抜くリバーススイングを多用します。
しかし見ていると、打点を前に前方へ振り抜くスイングで、いつもより、丁寧にボールをコントロールしているようです。
弱点であるフォアハンドを改良したのでしょうか。
ドロップショットや、スライスやチップ&チャージなど技を見せます。
シャラポワはベースラインに張り付いて、どんな時でもとにかく強打で攻撃、ネットプレーをするというイメージはあまり無いように思います。
ネットに出ていくときと言えば甘いボールをドライブボレーで叩きに行くとき位でしょうか。
それに加えて、あの奇声もあまり発せられず、物静かにプレーするシャラポワ。
観客から声をかけられて集中力を乱しても気にしません。
(しかし、全仏の鳩や全英の全裸男といい、彼女のプレーには良く邪魔が入りますねw)

がっかりエナン 対するエナンの方は、とにかく攻撃し続け、シャラポワに自分のペースでテニスをさせない戦法です。
ミスを恐れず、セカンドサーブのリターンは100%叩いてシャラポワにプレッシャーをかけます。
エナンも決して悪くはないのですが、大事なところではことごとくシャラポワにポイントを譲ってしまいます。
第2セット中盤では強打と奇声も復活し、完全にいつものシャラポワペース。
第9ゲーム5-4で迎えたシャラポワのサービングフォーザチャンピオンシップでも勝ちビビることなく、6-4,6-4のストレート勝ちで世界第2位のエナンを下し、見事2個目のグランドスラムタイトルと賞金1億2千万円を手にしました。
詳しい試合展開はタケゾウ日記さんの方でどうぞ。

 シャラポワ、USオープン初優勝! (タケゾウ日記)



(クリックで他の写真も見れます)

 チャンピオンシップポイントで、エナンのフォアがネットにかかると、ラケットを放り投げて、その場で崩れ落ち、顔を覆いうずくまるシャラポワ。
泣いてる?と思いきや、うそぴょーんとばかりに立ち上がりネットへ小走り。
エナンを握手した後でも、何度もジャンプしながら声を上げて全身で喜びを表現するシャラポワ。
そのまま父親のユーリ・シャラポフさんのいるファミリーボックスへ向けてスタンドを駆け上がっていきます。
早く喜びを分かち合いたいのでしょう。
しかしちょっと舞い上がりすぎて場所を間違えるwもすぐにパパは見つかり、抱き合って喜ぶ、親子。
親子でテニスの頂点を目指すために、たった600ドルを握り締め渡米…いろいろと苦労もあったことでしょう。
その親子がいま、グランドスラム優勝の喜びを分かち合っています。感動を誘うシーンです。
スタンドのお客さんとハイタッチしながらコートへ戻ってくるシャラポワ。
ハこれだけ全身で喜んでいるシャラポワを少なくとも、僕は見たことがありません。
3年前のウインブルドン優勝は若さ故の勢い、というかどうしても「まぐれ」感が否めませんでしたが、今回の優勝は間違いなく努力に裏打ちされた実力での勝利といえます。それだけに喜びもひとしおなのでしょう。

 表彰式が始まろうとしているのにシャラポワはケータイを取り出してメールを打っていますw
メールで優勝報告というのがなんとも19歳の女の子らしいし、マイペースなシャラポワらしさが伝わってきます。
そして優勝カップをもらうとこれまた大はしゃぎ。
はしゃぐシャラポワはしゃぎすぎて優勝カップのフタを吹き飛ばしてしまうというハプニングが。
(あれってw取れるんですか!まぁ「カップ」なんだから当然っていえば当然かw)
しかしそんなことおかまい無しにフタをひろってもらった後も、フタを開けたり閉めたりと遊んでいます。
なんだかとても、無邪気で可愛らしいなと感じました。
それはシャラポワの外見上の美しさで感じる可愛らしさとはまた違うものであることは明らかでした。

 正直、僕自身は今まであまりシャラポワを好きではありませんでした。
その外見ばかりに注目が集まり、テニスをろくに知らない親父が有明や東京体育館に集まる。
TVニュースでは頑張っている日本人を差し置いてのシャラポワ関連の報道。
とにかくパワーだけで押し切るプレースタイル。奇声。
フォームもあまりキレイとは言い難いし、プレー中はいつもムスッとしているし、何か暗そうというイメージがありました。
趣味は切手収集だしw

 もちろん、これらはすべて僕の偏見なのですが、今回の優勝でそれらがすべて払拭されました。
世界的に見ても今後のシャラポワはそのテニスの実力でも大きく評価されて行くことでしょう。

気取っているシャラポワ 優勝スピーチではビリー・ジーン・キングの功績をしっかり称え、パパへの感謝も忘れずしっかりと決めたシャラポワ。
ニューヨークは世界で一番好きな街だと言うこと。
いいのかな、そんなこと言っちゃって…ますます地元ロシアでの人気が下がりますよ?w
(シャラポワは地元ロシアよりアメリカでの人気の方が高いそうです)

 女王不在が続いて久しいWTAツアー。
シャラポワ優勝により、益々面白くなってきました。今後も目が離せません。

[追記]
 シャラポワの優勝時に彼女が使っていたケータイですが、スポンサーのモトローラに配慮してTV画面に映るようにしていただけで、実際は通話しておらず、フリだけしていたらしいです。
わざわざスポンサーの腕時計も着けていたと言う話だったので録画を見直してみたら、確かにケータイを使いながら腕に時計をはめていました。
いろいろと大変なんですね〜。

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1. シャラポワ、USオープン初優勝!  [ タケゾウ日記 ]   September 11, 2006 23:03
マリア・シャラポワ vs ジュスティーヌ・エナン・アーデン 6-4/6-4 今大会、優勝への意気込みがいちばん強かったのがシャラポワでしょう。 2003年、ノーシードから勝ち上がってウィンブルドンでグランドスラム初制覇を果たしてから、なかなかグランドスラムでは決勝まで勝...
2. 【速報】シャラポワ優勝!!  [ ちくみんぶろぐ ver.2 ]   September 11, 2006 23:48
 シャラポワがウインブルドン以来となるグランドスラムタイトルを奪取です☆苦手エナンを6−4、6−4のストレートで下しました!! ☆シャラポワ情報はランキングで!!  モーレスモ・エナンとこれまで苦手と??

この記事へのコメント

1. Posted by takezoh   September 11, 2006 23:16
こんにちは。
コメント、TB、ありがとうございます。

個人的にあんまりシャラポワのプレースタイルやあのフォーム、そして奇声は好きじゃなかったのですが、今大会、特に決勝戦の彼女はそれまでとは違っていたなぁ、と思いました。

こうなんていうか、優勝というよりも、世界No.1になるために自分がいまやるべきことはなにか、というのをしっかり考えていますよね。

しかし、アメリカは今、これからの若手でトップに食い込む選手に困っているようですから、そのうちシャラポワにアメリカ国籍をとらせてしまったりなんかして(笑)。世界からブーイングでしょうか……
2. Posted by ちくみん。   September 11, 2006 23:47
こんばんは。コメントありがとうございました☆

あの容姿に似つかわない泥臭いテニス。ああいうテニスは徐々に強くなっていく…それがようやく花開いたように思えます。

2006年を1位で終われるか、それともモーレスモ・エナンがそれを許さないのか。

女子は3強時代に突入しそうですね。
3. Posted by ticktack(すぽるとすてら)   September 12, 2006 00:49
奇声の無いシャラポワなんっていうのも逆にヘンかも.

書いてて気づいたのですが、エナンがグランドスラム4つとも出たのって久々ですね.

元気なシャラポワと好対照にヘロヘロなエナン.

またエナンはこのまましばらくお休みでしょうかね〜

4. Posted by スレイブ   September 13, 2006 03:26
>タケゾウさん
 いつもコメントありがとうございます。

 確かにアメリカは、特に女子においてはエース不在ですものね。
表彰式でUSTAのエライ人が「みんな、貴女のことはアメリカ人だと思っていますよ」
なんて言ってたから、シャラポワのアメリカ帰化もあり得ない話ではないかも
5. Posted by スレイブ   September 13, 2006 03:37
>ちくみんさん
 確かに、あれでヒンギスのようなプレースタイルだったら、当たり前すぎで面白みがないかもしれませんね。

 現在シャラポワとモレスモのポイント差は500ほどのようですね。
2006年を1位で終われるか微妙なところですが、確かにあり得ない話ではないですね。
年末のWTAツアーチャンピオンシップは勝ったときにもらえるポイントが多いのでこれがキモになるかもしれませんね。
6. Posted by スレイブ   September 13, 2006 03:46
>ticktackさん
 シャラポワが元気なのは、多分持久力トレーニングばかりしていたからですよ。
インタビューでそう言ってましたw

>書いてて気づいたのですが、エナンがグランドスラム4つとも出たのって久々ですね.

http://www.wowow.co.jp/tennis/player.html
確かに2004年にはウインブルドン、2005年には全豪を休んでますね。
言われてみるとそうだったような気がw

 エナンはツアーチャンピオンシップまで休みそうですか?
現在のシステムだとたくさん試合に出ないと1位になれないのですが、ランキングにはあまり興味がないのかな?エナンはw

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