January 22, 2007

中村選手、3回戦のカベ【全豪オープン】3

 メルボルンで開催中の全豪オープンテニス大会6日目。
この日は注目の中村藍子選手対マルチナ・ヒンギスの3回戦が行われました。
ロッドレーバーアリーナ、センターコートへ先に入場してきたのは中村藍子選手。
ヒンギスと色違いのウェア、ファイテンのネックレスもお揃いです。

ヒンギス(全豪) ヒンギスのサービスで試合開始。
ワイドに打たれたサーブを中村選手がセンターへ返球。
それをヒンギスはフォアで逆クロス気味にストレートへ。
コース的にはそれほど厳しくありませんでしたが、とても深く入る。
中村選手は打点があわず、バックアウト。
最初のポイントはヒンギスが取り15-0。
サンターへのサーブ、ちょっと逆を突かれたか中村選手、タイミングが合わずリターンが大きくバックアウトし30-0。
続くワイドへのサービスをセンターへリターン。
ヒンギスの返球をバックハンドの純クロスへ2度返球。その後フォアハンドで逆ストレート、クロスへ切り返そうとしたヒンギスのボールがわずかにサイドアウト。
良い展開です!30-15。
続くポイントでは中村選手の逆クロスの強打が決まり30-30。
ここでヒンギス、中村選手の強打は危険と感じたか、中村選手のバックハンドをループトップスピンで執拗に攻め始めます。
結果、中村選手がミスを重ね、2ポイント連取。
第1ゲームはヒンギスがキープ。

 第2ゲーム、中村選手のセンターへのサービス。
ナイスサーブ!と思いきやヒンギスがいきなりチャレンジ。
しかし結果は思い切りIN。
照れ笑いを浮かべるヒンギス、余裕です。
結局このゲームもヒンギスが取りますが、どうも中村選手の動きが硬いように見えます。
一歩目の踏み出しが一瞬遅れているように見えます。
もしかしたら、これは中村選手が悪いのではなく、ヒンギスのショットが微妙に逆を突いているのかも。
ヒンギスはループトップスピンを中村選手のバックに集め、甘くなったところでダウンザラインへ決めます。
そして、これが対中村選手のヒンギスの作戦を象徴する展開。
中村選手は始終、これに苦しんでいくことになります。

 バックハンドの高い打点に苦しむ中村選手を尻目に、ドロップショットを決められればドロップショットでお返しするなど、余裕すら見えるヒンギス。
中村選手は第4,6ゲームと取りはしたもの、第1セットは 2-6 でヒンギスが奪います。

 第2セット、中村選手もフトモモをパチンと叩いて気合いを入れるも、ヒンギスの壁は思った以上に高かったようです。
ヒンギスの執拗なまでのループボールによるバック責めに自分のテニスをさせてもらえず。
ミスを重ね、フラストレーションの溜まっていく中村選手。
回り込んでの逆クロスで対抗しようとする場面も見られ、決まる場面もありましたがなかなかそれが続かず、流れを引き寄せることが出来ません。
結局一度もブレークをさせてもらえないまま、1-6 と言うスコアで第2セットも落とし、自身4回戦初進出という目標は持ち越されることになりました。
 
 前回のエントリでヒンギスに対抗するにはパワーだ、と書きましたがやはり素人考え、甘かったようです。
ヒンギスはやっぱり強い!
「強い」というより「上手い」と言う言葉の方がピッタリ来ますか。
コートを三次元的に使い、巧みに多数のショットを織り交ぜ、中村選手の得意の強打を完全に封印してしまいました。

 ヒンギスという選手は相手の弱点をいち早く見抜く事に長けている選手です。
今回も早い段階で中村選手のバックにループボールを集めてきました。
バックハンドの両手打ちは片手打ちに比べれば高い打点は処理しやすいとされていますが、中村選手のバックハンドは逆手なのです。

中村さん(全豪) 通常右利きの選手の両手打ちバックは右手が下になるグリップですが中村選手は左手が下になっています。
その為、高い打点の押さえ込みがしくいものと思われます。そこをヒンギスは突いてきました。
当然、一昨年の3回戦で中村選手を負かした同じスイス勢であるパティ・シュニーダーにからも当然情報を受け取っていたと思われます。

 バックハンドの高い打点の処理は今後の中村選手の課題と言えそうですね。
積極的にネットに出て行くか、ライジングで打っていくか。
スライスでかわすか、ジャックナイフwを使うか。
中村選手のプレースタイルに反するかも知れませんが、オールラウンドなプレーが求められているのかもしれません。

 そうはいってもグランドスラム3回戦はとても素晴らしい成績だと思いますので、今後もさらに上を目指していただきたいところです。

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slave88 at 05:53│Comments(2)TrackBack(1)   この記事をクリップ!  

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この記事へのコメント

1. Posted by 通りがかり   January 22, 2007 16:02
>当然、一昨年の3回戦で中村選手を負かした同じスイス勢であるパティ・シュニーダーにからも当然情報を受け取っていたと思われます

これは如何なものか
中村程度のランクの選手でしたらおそらくプレースタイルなぞ記憶にすらないのでは?
2. Posted by スレイブ   January 24, 2007 01:21
>通りがかり さん
 コメントありがとうございます。大変嬉しく思います。

 試合後のインタビューでヒンギスが「中村選手のプレースタイルはわかっていた」との発言からそう推測した次第です。

 確かに当時は世界的に見てもまだまだ無名でしたから記憶にはないかも知れませんね。

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